少年サッカーで目立つ子とは?意外と目立つプレー

少年サッカーで目立つ子とは?意外と目立つプレー

サッカーの試合会場やセレクション、チームメイトなど他の子を見た時に、目立つ子っていますよね。『うちの子も目立つような選手になってセレクション合格やスカウトが来たりしないかな』なんて考える保護者もいると思います。

私もどちらかと言うと目立った方が良いと思いますので、「目立つ子」について色々と考えてみたのですが、単純に目立つことばかり考えていても意味がないのではという結論に至りました。

目立つ子とは別の言葉にすると、サッカー選手としてアピールすることが出来る子ということだと思うので、本当に目立つ子というのはどういう子なのかまとめていきたいと思います。

目立つ子とはサッカーが上手い子。派手なプレーができることではなく、チームを勝たせるプレーが出来ること

  • ドリブルが上手い
  • 足が速い
  • キック力がある
  • 体が大きい
  • 点を取る

など、素人が見て簡単にわかるプレー等は目立っていると感じやすいですね。じゃあ、これらの能力が無いとサッカー選手としての能力が低くて目立っていないかというと、そうでもないと思います。

セレクション合格やスカウトを本気で考えている方なら、これらの能力だけで無くサッカー選手として必要な能力に目を向けるべきかと思います。子どもを選考する人たちは、素人が感じる目立つに加えて他の部分も見ているはずです。

目立つことは良いことだが、派手なプレーが出来る=サッカーが上手いなのか?

  • ネイマールのようなフェイントでゴール前まで進むが、シュートが打てない
  • 足が速いが、ボールを蹴り出してしまいロストする
  • キック力があるが、シュートが枠に飛ばない
  • 体が大きいが、走らない、ポジショニングが悪い
  • 点を取るが、ディフェンスをしない

どうでしょうか。これらは良い選手と言えるでしょうか。目立っていると感じるプレーは見ている人の個人的な好みや感覚であって、試合で勝てるのかとは繋がっていない場合があります。

YouTube等で色々なプレーを簡単に見れるようになり技術の習得がしやすくなりました。リフティングを何千回もできる子や、ネイマールみたいなフェイントができる子など、一昔前なら天才と呼ばれそうな技術を持つ子が沢山いる時代になったと感じています。

目立つプレーができることは良いことですが、あるワンプレーだけ切り取って見るのと1試合を通してのプレーとして見るのでは、見え方が変わってきます。

セレクションやスカウトをする人たちは、サッカーが上手くて勝てる選手を求めているのではないでしょうか。

サッカーが上手い本当に目立つ子を目指そう

誰でもわかる目立つプレーを磨くのはもちろんのこと、細かい技術を練習して選考する人に対して目立つことを目指すのはいかがでしょうか。わかる人には伝わりますし、将来必要な能力が手に入るかもしれません。

サッカーが上手い、つまり、チームを勝たせることができるプレーで目立つのが1番かなと思いますので、意外と目立つプレーをリストアップしてみました。これらの能力は練習するだけで誰でも身に着けることができますので、今日の練習からでも取り入れられます。

意外と目立つプレー1 首を振る

全てのプレーのスタートにあたりますので、これが出来る子と出来ない子では、その後のプレーが大きく変わってきます。

状況判断が出来る子は、ボールウォッチャーにならず適切なプレーをし続けますので、常に上手い子という印象になります。首を振るという行為自体もはっきり見えるものなので、判断の良し悪しを置いておいても目立つプレーの1つだと思います。

対面パスやドリブル練習なので常に顔を上げて首を振る練習をしていくと良いでしょう。

意外と目立つプレー2 トラップ

川崎フロンターレや中村憲剛さんの話によく出てくる、止める・蹴るの部分です。分からない方は「止める・蹴る」でYouTubeなど検索してみてください。

ボールを止めれる子は顔が上がり姿勢が良いので目立ちます。また意図した場所にボールを置くことで次のプレーがしやすくなりますので、プレースピードが全体的に上がります。また、一対一などの対人にも強くなれます。

体の色々な部位でのリフティングなどボールコーディネーション能力を上げつつ、壁当てなどでボールの置き所にこだわったトラップ練習がおすすめです。いつもの練習内容でも意識を変えるだけで立派な練習になります。

意外と目立つプレー3 ディフェンス

点を取ることに注目されがちですが、点を取らせないことも大切です。一対一で敵を止めれる対人力と組織的なディフェンスの知識は、現代サッカーにおいて重要な能力です。

ベンゼマ選手やサラー選手など、ビッグクラブのFWはディフェンスがしっかりできる選手ばかりです。他のポジションも同じです。しっかりディフェンスできる子はサッカー選手としての総合力が高く見えます。

まずは、しっかりとディフェンスの意識を持つことが大切です。一対一やフットワークの練習をして、最後まで喰らいつくメンタルも手に入れましょう。良いディフェンスができると良い攻撃ができますので得点のチャンスにもつながります。

意外と目立つプレー4 ポジショニング

どんな場面でも適切な判断をしてポジショニングをしているとボールを触る機会が多くなります。常に顔を出してボールに関わっている選手は目立って見えるものです。

首を振るのとセットになってきますが、まずは意識付けが大切でしょう。試合のビデオ反省やプロの試合を見るのも参考になります。これらの勉強と合わせて、体力的に厳しい状況でもボールに関われる走力もあげていきたいです。

小学生のうちは走るだけの練習は不要だと個人的に思っています。日々の練習、ゲームを本気で取り組むだけで走力はついてくるでしょう。

まとめ

最近はドリブル特化のスクールなども出来てきて、子どものスキルを伸ばす選択肢が増えました。ネイマールやメッシのようなプレーができることが楽しいのであれば、どんどんやらせてあげるべきだと思います。

試合で勝ちたい、セレクションに受かりたいなどの勝ちにこだわっていきたいのであれば、そのための能力を伸ばすことに向き合っていくべきだと思います。

セレクションについての記事はこちらから。
セレクションで合格する子の特長

間違いたくないのは、目立つことを気にしているのが大人だけで子どもが楽しくサッカーできないことです。まずは子どもと向き合ってどうしていきたいのか聞いてみるのも大切だと思います。

単純に目立つことばかり考えないで、本当に目立つ上手い選手を目指してサッカーを楽しんでいってほしいです。

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