子どもに何か習い事をさせたい、友達のお母さんに誘われた、小学校で見かけたなど、1番出会う確率が高いサッカーチームがスポーツ少年団ではないでしょうか。我が家も幼稚園のお友達に誘われたのがサッカーをはじめるきっかけでした。年齢的にちょうど何か習い事をはじめたいというタイミングだったので体験に行ってみたのですが、うちの子には合っていたみたいでそのまま入団することになり今のサッカーライフにつながっています。
スポーツ少年団の特徴からメリット・デメリットがありますので、事前に理解して『イメージと違った』『このまま続けていける自信がない』みたいに入団してからのギャップをなるべく少なくするようにしましょう。地域に根付いた活動をしていますのでそれがプラスに働くことが多いですが、逆に小学校などの別の場所で少し影響があるというのも把握してチーム選びをした方が良いです。
1番の特徴。チームはボランティアで成り立ってる
コーチをはじめチームスタッフは各々忙しい仕事の間や休みの日を使ってチーム運営をしているボランティアで成り立っている団体ですので、チーム運営に保護者の理解と協力が不可欠です。チームによってルールが違いますが、思っているよりも保護者の負担が大きいと考えておいた方が良いです。チームと保護者が協力して運営をしていくので、『お金を払っているから』とチームのサービス品質を気にするような方や、自分の子どものことばかり考える方には合わないかもしれません。
コーチは大体お父さんがやっていて、自分の子どもが卒団してもチームに残ってコーチをしている人もいます。日本サッカー協会のライセンスを取得しているコーチもいますので、そういうコーチがいるチームはサッカーはもちろん人間としての育成も考えられた指導を期待できます。子どもの育成面を考えてコーチはライセンスを必須としているチームもあるみたいです。サッカーで子どもを育成するノウハウはどこのチームでも最低限は持ち合わせていると思います。ライセンスを持っているからといってすべての責任をコーチが取れるわけではないです。やはりチーム運営には保護者の協力が不可欠です。
月謝、初期費用
月謝はチーム運営費と合宿費の積立金などを含めて4000円くらいでしょうか。初期費用は月謝1ヶ月分と、ケガをした時のための保険を合わせて4000円とかです。チームによって変わってきますが、非営利目的の団体でなければいけないので、変に高い金額になることはなくどのチームも似たような金額になってきます。習い事と考えるとコストは安めなのはメリットでしょうか。
招待杯(あるチームが独自に開く大会)によく呼ばれるような強豪チームやトレーニングマッチをたくさんするチームは、送迎をする場合に交通費が別途かかってきます。特に強豪チームだと県をまたぐような移動を年に何回もします。招待杯に出る場合、参加費として数百円を集める場合もあります。
活動日、時間
土日祝日がメインになってきます。平日の放課後に練習をするチームもあります。小学校のグラウンドが活動場所の基本になりますので、梅雨のシーズンとかに悪天候での練習中止が重なってしまうこともあります。
時間はグラウンドが使える時間や試合の時間基準になってくるので、毎週安定した時間に活動があるかはチームによって変わってきます。強豪チームになるほどトレーニングマッチが多くなり、さらに他の学年も活発に活動しているので時間の安定は難しくなっていくでしょう。練習時間は2時間程です。
練習場所、送り迎え
練習場所は小学校のグラウンドですが、小学校の校庭も借りているものなので必ず使えるわけでは無いです。例えば野球チームが使うとかです。他の学年が1日試合会場として使うとかもあります。チームによっては河川敷のグラウンドを借りるなど、離れた場所で練習をするときもあります。また、トレーニングマッチを積極的にするようなチームは毎週のように試合がありますので思っているよりもいろいろな場所に移動すると思います。
試合会場など移動先で車の台数制限があることが結構ありますので、チームとして車出しをしてもらう保護者を決めてチームでまとまって行動もします。車出しをした場合、駐車料金やガソリン代がチーム運営費から出るというルールがチームによってありますので、個人で費用を抱え込むみたいな心配はしなくて大丈夫だと思います。車を持っていない家でも入団することは心配ないですが、子どもがメインの話であって保護者も乗れるかはチームのルール・状況によると思います。
保護者の仕事
車出し、お茶当番(コーチが飲む水)、合宿の準備、試合会場設営のお手伝いなど当番でやるものや、その場で手伝うことまでチームによってまちまちです。
会計係、出欠管理を取りまとめる連絡係などの役員の仕事もあります。これらの役員の仕事はチーム運営でとても大事ですので、経験者がやり続けたり、1年交代でしっかり引き継いでいったりするものです。学校のPTA役員みたいなイメージです。
スポーツ少年団のメリット、デメリット
メリット
1番のメリットは、みんなで協力してチームを運営する事で繋がりができて、子どもも保護者も、友達、知り合いがたくさん増える事だと思います。地域に根付いてますので、サッカー以外の場面で財産になったりもします。子ども目線で考えたら、近場に友達が増えるのは良いことです。ある程度の年齢になれば子ども一人で通わせられることもできるので、近いというのはメリットになってきます。
サッカーを通じて人間として成長していく子どもの姿を近くで感じ、保護者もチーム運営をサポートするという形で子どもの成長の一翼を担うとで満足感のようなものを得られるかもしれません。コスト的も安めで始めやすいかなと思います。
デメリット
保護者の負担がやはり大きいです。練習時間も固定ではないですし、家族みんなの生活リズムがサッカー基準になります。役員になると、子どもがボールを触っている時間よりも保護者がサッカーにかかわる時間の方が多いかもしれないです。子どもがサッカーを頑張っている、成長していく姿を近くで見られる楽しみよりも、自分の時間を優先したい保護者には合っていないかもしれないです。
また、地域に根付いていることがデメリットになってくることもあります。例えば、サッカーチーム内での友達との関係性が小学校での生活に影響を及ぼすみたいなことです。このような心配をして、あえて少し離れたチームを選択した話を聞いたことがあります。
まとめ
保護者が大変というネガティブな面が目立ってしまうかもしれませんが、サポートという形で子どもの成長に関われるスポーツ少年団は、他の種類のサッカーチームや習い事にはない得られるものがきっとあります。興味がある方は、まずは近くのスポーツ少年団に体験に行ってみてはどうでしょうか。