【少年サッカー】イタい親になっていませんか?試合の観戦マナーについて

【少年サッカー】イタい親になっていませんか?試合の観戦マナーについて

我が子が試合で頑張っている姿をみると、保護者も熱くなりますよね。拍手や声援、時にはプレーを指示するなどチームが勝つために保護者が目立っているチームを見かけます。

逆に、試合中に保護者が静かなチームがあったり保護者の観戦を制限しているチームもあります。J下部やクラブチーム、強豪チームであるほど保護者が静かだったり、いなかったりします。

これには理由があって、高いレベルでサッカーをしている程、保護者も高いレベルで観戦をしているからです。

イタい親にならないように、高いレベルの保護者を目指しましょう。少年サッカーの観戦マナーについて詳しく紹介していきます。

対戦相手の子どもに圧力をかけるなんて論外。JFAが掲げている『PLAYERS FIRST!』を理解して観戦をすべき

JFAが掲げている『PLAYERS FIRST!』というものがあります。子どもの年代でどの様なサッカーをさせてあげるべきか、世界基準で考えた育成方針です。

シンプルな答えは、子どものプレーに大人が関わらない。すべては子どもの為にということです。保護者が試合に影響をあたえてはいけません。

下記のようなチームが実際に存在しています。地域で悪名が広がっていて、協会からも目をつけられている様なチームです。絶対に許してはいけないチームです。

  • コロナ禍で保護者が大声援
  • コロナ禍で関係者を集めた大応援団を結成
  • 保護者が対戦相手の子どもをあおるような声出し
  • 保護者がピッチの外から子どもにプレーの指示
  • 監督が相手チームに暴言を吐く
  • 監督が審判に圧力をかけて審判をコントロールしようとする
  • 監督が対戦相手の子の弱点を大きな声で指示して子どもに圧力をかける

このチームは新しめのチームらしく、ビジネスでやっているのでしょう、目の前の勝利のために何でもやるようなチームです。

結果を求めるので、子どもも掴んで相手の攻撃をファールで潰したり対戦相手に圧力をかけるような発言をしたり、将来性の無いかなり質が悪いサッカーをしています。それを教えているのだと思います。

ありとあらゆる手段を使って勝ちにいくので大会で結果を出しているようです。SNS等を上手く使って綺麗な部分だけを表に出しているので入団させたいと人が集まっているようですが、質が悪くて辞めていく子どもも多いらしいです。

こんなチームに所属していたら、サッカーだけでなく人間として子どもの将来が問題になってきます。

保護者も悪質で、応援でなく対戦相手に圧力をかけて有利になることを目的としているようでした。観戦マナーの枠を超えて、同じ試合会場にいるのが気分が悪いレベルでした。

チームの質が悪いと保護者の質も悪い?

質の判断が付かない保護者は、大会の戦績やJ下部のスペシャルクラスの様なセレクション合格数だけを見てるのでしょうか。

  • 質の判断ができない
  • 質が悪くても勝てれば良い
  • そもそも保護者の質も悪いからチームの質の悪さが普通だと感じる

質の判断ができないのは経験不足や勉強不足でしょうがないと思います。

先ほどのチームの保護者はみんな服装や雰囲気が似たような人達で、当たり前のように対戦相手に圧力をかけていました。なので、知らないからやってしまったというより自分たちの利益のために何でもやるという人たちのようでした。

質が悪くても結果が付いてくれば良いと思うかもしれませんが、将来プロを目指せる、プロになれなくても楽しくサッカーに関わっていけるという、子どもの可能性をつぶすかもしれないので所属チームはしっかり選ぶべきです。

いま汚いプレーや大人の力で対戦相手を委縮させて試合に勝っても、何の価値もありません。

「勝てれば何でもよい」「ジュニアユースに進むために実績が欲しい」など今の結果にこだわりすぎている方は、考えをあらためて子どもの将来を本気で考えてあげたほうが良いです。

『PLAYERS FIRST!』をまず理解し実行して、先ほどのチームのような悪質なチームを判断できる目を保護者に持っていただきたいです。

PLAYERS FIRST!』とは子どもの成長を考えた育成方針

サッカーだけでなく人間形成の観点からも考えられた方針で、子どもの成長の為に参考にすべき点が沢山あります。

興味があったらJFAのサイトで見てみてください。まとめると下記のような内容になります。

  • 子どもたちをサポートする
  • 子どもの興味を持続させてあげる
  • 仲間と協力し喜びや悔しさを経験させてあげる
  • 大人の思い通りにできなくても、しからない
  • 子どもに色々な楽しさを実感させてあげる
  • 子どもの健康状態を考えてあげる

J下部やクラブチーム、強豪チームはこの方針を実行していて、保護者にも理解と対応を求められます。なので静かな保護者がいたり、そもそも保護者の観戦を制限してたりするのです。

保護者が子どものプレーに関わること自体がNGなのです。意識が高い大会は、保護者の声出し禁止、観戦禁止などを大会のルールにしていますので観戦前に大会ルールを確認しておくことをお勧めします。

少年サッカーの保護者は子どもの将来のためにサポートに注力すべきです。サッカーのような決まった状況が存在しないカオスなスポーツは、その時に適切な判断をして行動できるかが重要です。

大人が助けたり、大人が答えを教えすぎたりすること自体がサッカーが上手くならない原因になってきます。子どもが自分で考え行動する強い人間、サッカーが上手い人間になれるサポートをしていきましょう。

恥ずかしいイタい親になってませんか?

高いレベルでサッカーをしている保護者は、質が悪いチームや保護者を見て『イタい』なと思っているでしょう。

図書館、映画館、レストラン、冠婚葬祭など日常生活で最低限のマナーを守った方が良い場面がありますよね。

子どものサッカー観戦も同じです。

良いプレーをした時に軽く拍手する程度にしておくと、レベルが高い保護者に見えます。さらにレベルが高い方は、対戦相手の素晴らしいプレーを認め賞賛し拍手を送ります。

保護者が勝ちたいという気持ちは抑え込み、純粋に試合を観戦し応援ができる保護者を目指していきましょう。

ベンチのコーチ以外が選手に指示をしたら反則で、保護者がイエローカードや退場の可能性があります。伝説を作りたくなかったら覚えておいてください。

まとめ

  • 大人しく観戦する
  • 良いプレーに拍手を
  • 対戦相手に圧力は絶対かけない
  • プレーの指示は反則
  • サポートに注力する

サッカー選手の保護者として、親として子どもの将来の為にレベルが高い保護者になっていただきたいです。

サッカー界全体の質が上がってワールドカップを取れるような国になっていって欲しいです。

先ほどのチームの様にあきらかに質が悪いと感じるのであれば、移籍を考えた方が良いと思います。子どもの将来を最優先に考えてあげましょう。

『PLAYERS FIRST!』が絶対の正解では無いですが、観戦マナーぐらいは守っていきましょう。

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